心に残ったことを記しておきたい。
ただし、自身の無知、早とちり、軽薄さゆえ、誤りも存在するだろうことをわびておきたい。
ケアマネジャーの方から伺った話。
かつて、ケアプラン作成のために依頼者と会われた時、その第一声は、「何かお困りのこと、ありますか?」だったとのこと。
日本の介護保険制度は、「食事」「入浴」「排泄」が3本柱らしい。窮状の援助が主目的で、さらに、きわめて限定的な窮状を援助しようとするもの。よって、窮状を確認することは、とても自然。しかし、人生には、「食事」「入浴」「排泄」以外の長い時間が存在し、その3つ以外の目的も存在する。
そういった矛盾に満ちた介護の世界で奮闘するうち、自らを「笑う介護士」と称する袖山卓也という介護福祉士を知る。「ヘルプマン」という漫画の題材にもなられている方。
介護に必要なもの、それは「最愛を込めた『笑いのチカラ』」でした。日常の介護のなかにどのように笑いをちりばめ、介護を受ける高齢者や、介護者の生きる力に変えていくか。
「介護に必要なのは、技術ではなく「愛」です。「私は楽しくて仕方がない」という思いを、体中からあふれさせてください」
福祉のお仕事スタート 喜びと幸せにあふれた”笑う介護士”より引用
http://www.shakyo.or.jp/fukushi-start/door/worker05.htm先日、袖山氏にセミナーをお願いし、話をされたとのこと。
介護の世界に革命を起こそうと奮闘しておられる様子を身近にし、大いに力を得たようす。
そこで、これまで、
「何かお困りのこと、ありますか?」
だった第一声の問いかけは、
「(今は不幸にもからだが不自由だけれど、)もし、元気だったら何がしたいですか」
ある無愛想だった高齢者は、上記の問いに答えなかった。しかし、奥様は、
「甲子園球場で阪神を応援したい、できれば安芸キャンプを見てみたい」といってるんですよ」
と答えた。
「実現させましょう!」
介護は、自立を支援することでなければならない。
たとえば、介護に携わる人たち、もちろん本人もだが、懸命の努力で実現したとする。
すると、介護の現場の人への報酬は減少するのだという。
不自由の程度が重い方へのサポートが、軽度の方へのサポートより報酬が多いことは容易に想像できる。
しかし、状態を改善することが、報酬の減少につながる制度とはいったい・・・。
とはいえ、介護の現場は誇りを持った職業人によって支えられていることだけは間違いない。